引き戸用の鍵を選ぶ際は、防犯性、使いやすさ、設置のしやすさの3つのポイントを考慮することが重要です。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。まず、「防犯性」ですが、引き戸は、窓や玄関ドアに比べて、侵入されやすいという弱点があります。そのため、引き戸用の鍵を選ぶ際は、防犯性を重視することが大切です。防犯性の高い鍵としては、CPマーク(防犯性能の高い建物部品に付けられるマーク)が付いている製品や、ディンプルキーを採用している製品がおすすめです。CPマークは、警察庁などが定めた防犯基準をクリアした製品に付けられるマークで、一定の防犯性能が保証されています。ディンプルキーは、鍵の表面に複数の窪み(ディンプル)があるタイプの鍵で、ピッキングなどの不正解錠に強く、防犯性が高いのが特徴です。次に、「使いやすさ」ですが、毎日使う鍵だからこそ、使いやすさも重要なポイントです。鍵の開け閉めがしやすいか、鍵を持ち歩く必要があるか、などを確認しましょう。例えば、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、鍵の開け閉めがしやすい、レバーハンドルタイプの鍵や、暗証番号式の鍵がおすすめです。また、鍵を持ち歩くのが面倒な場合は、リモコンキーや、スマートフォンで解錠できるタイプの鍵が便利です。さらに、「設置のしやすさ」ですが、自分で鍵を取り付ける場合は、設置のしやすさも重要なポイントです。穴あけ不要で、簡単に設置できるタイプの鍵を選びましょう。例えば、両面テープで貼り付けるタイプや、戸枠に引っ掛けるタイプ、サッシにはめ込むタイプの補助錠は、比較的簡単に設置できます。また、召し合わせ錠交換タイプの鍵も、穴あけ不要で交換できるタイプであれば、DIYで設置できる場合があります。ただし、設置に不安がある場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。これらの3つのポイントを総合的に考慮し、自分に合った引き戸用の鍵を選びましょう。